里親会で運命の出会いをした白い犬「ひな」とのおはなし。と思ったが何かがちがーう!あの白い可憐な犬はどこ行った?目の前にいる変な犬はなんなんだ?そして、それをとりまく、もっと変な仲間たち・・・

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どうぶつ福祉の会AWSの里親会で出会ったヒナ一家のおはなし


「ジュリアに会いに行こう!」
あのキャンプの帰り道、突然ウチノさんが言った。

ジュリアというのはラブラドールのハナのお母さんです。


「もう夕方だし・・・いきなり行ったら迷惑だよ」と私

「ちょっとだけだから」とウチノさん


ちょうどジュリアのいるハナの実家の近くを通るので
じゃぁ、ちょっとお庭をのぞくだけ・・・



ハナの実家は超田舎。
車が入るのが困難なので、近くに停めて
ハナだけ連れて歩いて行きました。

ジュリアに会いに080701






ジュリアのお家の前に行くと
小型犬がお出迎えしてくれました。

そのワンコを見たとき、
なんとなくもうジュリアはココにはいないような気がしました。


出迎えてくれたチビワンコが吠えたので
あのハナをくれたおばあちゃんが家の中から顔を出しました。

「あの〜以前こちらから仔犬をいただいたものなんですが、
お母さんのジュリアはいますか?」


おばーちゃんが家の奥で
「とーちゃん、ジュリアの子どもが来てったど」
と誰かに言っている声が聞こえる。


今度は、
おばあちゃんが、おそらくおばあちゃんの息子さんであろうおじさんと
一緒に庭に出てきてくれました。


ハナを見せて
「あの〜この子、3年前に頂いたジュリアの子なんですが、
ジュリアはいますか?」
再び、聞いてみる。


おじさんは、なんともいえない表情をした。

「あ〜ジュリアね・・・病気になっちゃってよぉ、今ココにはいねぇんだ」

「何処にいるんですか?」と私たち

「あ〜・・・ちょっと知り合いのところでよ〜・・・」

なんだか歯切れが悪い。

そこへおばーちゃんが再び
「ジュリアはよぉ〜病気になっちゃってよぉ、
病院に入院してただけっど、今はよくなって薬で治してんだと」

「そうなんですか・・・」

「ジュリアももう年だからなぁ〜しょうがねえよ
男親(ハナのお父さん)も2年前に死んじゃったからなぁ・・・・」とおじさん。
(えっ!ハナのお父さんて野良犬さんじゃなかったんだ!初めて知った真実)


そこへ
「でも、今はよぉ〜薬で良くなってきてったど!」とおばあちゃん。

しきりに
「ジュリアは治ってきている、良くなってきている」
と何度も何度も言っているおばあちゃん。

その反面、
顔の表情がさえないおじさん。


何だか変だ・・・・





しばらくして、私たちは気がつきました。





ジュリアはもうこの世にはいないんだということを。

そして、その事をおばあちゃんには知らせてないんだ。
おばあちゃんはジュリアがまだ生きていると思っているんだ。


おばあちゃんがいる手前、
私たちに本当のことを言えないおじさんの気持ち、
ジュリアは生きていると信じているおばあちゃん、

私たちはもうそれ以上、ジュリアの事を聞くのを止めました。


おばあちゃんはハナを見て
「顔がジュリアに似てるわなぁ〜ジュリアより賢そうだぁ〜
嬉しいなぁ〜こうやって連れて来てくれてよぉ〜」


「こんなに大切にされてよぉ、ジュリアの子も幸せだぁ」






帰り道、ハナと歩く田舎のあぜ道がとても寂しく感じました。

ハナ、お母さんもお父さんも死んじゃったね・・・・





でもね・・・・・
ジュリアはもういないけど


私、おばあちゃんが元気ですっごく嬉しかったよ。











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